よねすけ、隣に突撃するってよ。

新しい世界を求めて、いざ突撃せん。

農業も自給自足的暮らしも、「過去への回帰をするだけ」では面白くない。暮らしの価値観を崩壊させるメディアを作りたい。

自分が持っている問題意識の一つに、「過去への回帰をするだけでは、暮らしは面白くならないだろうなぁ」という疑問がある。

消費主義が半分崩壊して、僕たち若者世代も物欲がない「さとり世代」と呼ばれるようになった。物を買ってストレスを解消しようと思わないし、別に浪費しようとさえ思わない。

なぜか。個人としての意見だけど、単純に「面白くない」からだ。ただ過去へ戻るだけでは、何も面白くない。これは農業や自給自足生活も同じだ。枠に自分を無理やり当てはめているような感じがする。これでは、一次産業の後継者も増えないだろうと思う。

循環・農的・人間的生活への渇望

早朝から夜遅くまで働き、ただ目的もなく日々の日銭を稼ぐための労働をし、残ったたった数日の期間だけ好きなことをして、「この生活はおかしい」と薄々感じながらも現実を動かすことは難しいから、心を押し殺して今日も働きに出かける・・・。

この現実に「おかしい」、そして「外部要因でも自分の行動で変化させることができる」と気づいた人たちが行動を起こして、旅に出るなどして自分を見つめられる機会をつくり、なかには社会を変えるために活動している人たちもいる。

あくせくと機械的な労働をしていた人たちは、生命的な暮らしからは最も離れた日々を送っていたために、「循環・農的・人間的生活」への憧れを抱く。勇気を持った人たちは、自身で食料を得るために畑を耕し、自ら食物を育てて暮らしをつくっている。

 

実際、当初は機械的な労働をしていたものの、勇気を振り絞って退職。旅をして、様々な人と出会うなかで農業や自給自足的暮らしの面白さを知り、自分の暮らしを作っているという人も多い。

やはり、「自分で暮らしを作っていくことができる」点が重要なのだと思う。これまでは会社で自分の仕事や暮らし、生命すら管理されていたけれど、畑では自ら食い扶持を作らなければならない。これまで「雇用する側」に主権があったものを、自らに取り返したということが重要。

でもこのような話を聞いても、農的・自給自足的暮らし自体は非常に面白いとは思うのだけど、自分がそのような暮らしをしようとは思わない。なんというか、過去の「枠」に自分を当てはめているような感覚がする・・・。

今は「名」がないものを作っていく

現在の消費主義にも興味がないし、無理やり消費者に商品を売りつけるマーケティングにも反吐が出る。「どうすれば若者の購買欲求を煽ることができるか」なんて言葉を聞くと、”アホ”かと思う。マーケティング自体は素晴らしいものなんですがね・・・。

また一方で、「自給的暮らし・循環的暮らし」も面白いとは思うけど、やってみようとは思わない。実現していないから見えていない部分も大いにあるけども、「過去への回帰」をすることに、なぜか寂しさを感じる。僕は、新しく価値観を作っていくような、そんな暮らしがしたい。

ということは結局、今はまだ「名がない」ものを作っていくしかないということ。でもこれ、案外「他の人も同じようなことを考えているんじゃないか?」と勝手に考えている。

夢を「カテゴリ」で決めていた時代

学校なんかでは「将来の夢はなんですか」とよく聞かれるけれど、大抵僕たちは「カテゴリ」で夢を決めていた。

野球選手、パティシエ、ケーキ屋さん、公務員・・・等。将来の夢さえなくていいと思うけども、これから「カテゴリ」すらないようなものが増殖する気がしている。それだけ、個々人が多様なライフスタイルを求めて行動する時代だと。個人で暮らしを作っていく・発信してゆくツールも揃っているし、また新しい価値観もできつつある。

現在あるカテゴリでもなく、そしてすでにカテゴリ化された「自給自足生活」「農的暮らし」でもなく・・・。僕たちは、というか僕自身はどのような暮らしを選択してゆくのか。

暮らしに対する価値観を(いい意味で)崩壊させるメディア

自分でも迷いながら書いているので、話がブレブレになっているでしょうが・・・ここでようやく、書きたかった内容に入ります。

農的・循環的・自給的暮らしへのニーズが高まっている現代において、「過去への回帰をするもの」と「新しく名もない何か」を求める人と二極化するのではないか?と考えていて、名もない何かを求める人たちへ向けて「こんなおもろい生活をしている人もいるで!面白すぎやろ!」ということを発信してゆきたいのです。

言うなれば、既存の暮らしに対する価値観を(いい意味で)崩壊させるメディア。自分自身も暮らしを作ろうとしている段階なので、まず自分の価値観が崩壊して、爆弾を投げることで他人の価値観をも崩壊させ、「え?俺たちどうする?(笑)」という会話がそこで生まれれば最高だと思うんです。

おわり

頭に描いている「ぼわっとしたもの」を考えつつ書いてみたのですが、かなり面白いメディアになるのではないかと、勝手に思っております。(笑)

そんなわけで、旅を続けながら「地域のカリスマ」的な人との出会いを広げ、お邪魔するなかで情報を発信し、みんなで「今後の暮らし」について考えていけるような、そんなものを作っていきたいと思います。今後もよろしくお願いします!