よねすけ、隣に突撃するってよ。

新しい世界を求めて、いざ突撃せん。

「家なし、風呂なし、水は便所水。移動は全部自転車。」僕はとんでもない旅を続けていたようだ。

どうも、絶賛自転車日本一周中のよねすけ(@yonesukez)です。

日本一周の旅を一時中断して、実家に戻ってから1ヶ月が経過しようとしている。時間の移ろいが早いのか遅いのか、ここ1ヶ月は羽を休めつつも、久しぶりに地元の人たちにお会いする状況が続いていた。

で、2月中旬には再出発すると言ったし、実際にするんだけど。実家のぬるま湯に浸るような生活をしていたら、これまでやってきた旅暮らしって相当カオスなのではないか?と。「家なし、風呂なし、飲食はイオン食パンと便所水、移動は全部自転車」とかマジキチですやん・・・。

必要なインフラが存在しない

いやさ、普通に日本で生活していれば、まず家の中で暮らすわけじゃん?雨が降っても気にしなくていいし、風が吹いても飛ばされず、人目も気にせず寒けりゃ温もれる、暑けりゃ涼めてああ気持ちいい。

予定がなければいつまで寝てたってOK、起きたらいきなり目の前に知らない人がいるなんてことは犯罪でもない限りなし、いつでも水飲めて飯食えて、毎日気持ちいいお風呂に入浴できて、そりゃもう幸せったらありゃしない。

でも旅生活って、そもそも生活に必要なインフラが全く存在しないんですよ。毎日テント生活、お風呂は数日に一回銭湯か温泉、水はトイレの便所水だしコストを抑えるために食品はイオンの食パン、日本中移動するのに人力の自転車で移動するし。少なくとも日本の一般的な生活に比べればカオスですよね。

 

テント野宿暮らしだと夏場は大量の蚊に襲われ、冬は体の末端が冷えて全く寝られず、それでも毎日自転車で100kmほど走っていて心の底から疲労しているので、気絶するように眠る。翌朝体がボコボコになっていないのと、凍死しないのを祈るばかりである。

「そんなこと言ってるけど、あなたがその生活を選んでるんでしょう?」と。いや、そうですよ、全くその通りでございます。反論の余地が1ミクロンもございません。しかしですね、このような生活が旅中は普通だと思ってましたんですけれども、実家に帰ってマッマとパッパに甘えていたら真実に気が付いてしまったんですよ。

そんなわけで、自転車日本一周の旅再出発を目前にして葛藤しているのでございますよ。確かに自分には叶えたいビジョンがあって、ワクワクするからそれに猛進する次第でございます。が、この目の前にあるユートピアを手放してよいものかと。文明の発達の恩恵を受けず、再び非文明的な生活に戻ってよいものかと。

振り返ってみれば

裏返せば、自分は一体どれだけ豊かな生活をしていたんだよという話ですね。テント生活でさえ、慣れれば「え?それ当たり前やん?」って思うようになりますからね。

さらにいうと、現代人って毎日お風呂に入るじゃないですか。でもそれ異常じゃねーかって思うんですよね。田舎の人は毎日お風呂に入ることは少ないみたいなんだけど、別に問題ないんですよ。そんなことも見えてきたりする。

あと蚊が発生する季節と冬場はただの地獄ですが、野宿ってすごく豊かな時間を味わえるんですよ。瞑想に近いのかな。夜に人気のない場所でテントを張りながら、ガスコンロでお湯を沸かしてコーヒーを飲む。夜風に当たりながら、今後の人生はどうたらとか僕のやりたいことはどうたらとか考えるわけですが、もうこれ以上ないくらいに贅沢な時間なんですよね。

おわりに

もちろん旅は再開するし、するんだけど、猛烈に後ろ髪を引かれまくってますね。引かれまくって、あと一ヶ月もすれば引く髪すらなくなっているんじゃないでしょうか。

ああ、引きこもりニート生活最高や・・・。葛藤は続く。