よねすけ、隣に突撃するってよ。

新しい世界を求めて、いざ突撃せん。

日本中を旅しながら、メディアで発信して社会に「インパクト」を与えていく。

ここ最近、自転車日本一周をしながら「いかに価値を生み出すか」みたいなことを考えている。突き詰めれば価値の形態も人によって異なってくるけれど、ただ放浪しているだけの旅人が、どのような価値を生み出せるのか。

当初、僕は普通に自転車日本一周をしようと思って自宅を飛び出した。数えきれない人と出会い、想定もしていなかったような恩を受け、時には絶望するような目にも会った。今まで見たこともないような、素敵な光景にも出会った。これまでにない経験の連続だったから、たった半年の旅も3年ほど経過したように感じられた。

でも、やっぱり普通に旅をしているだけでは我慢出来なかった。色んな地域に赴いていると、「これ、もっと発信して価値を生み出せばいいのに!」なんてことを思う。だから、「タズネビトプロジェクト」という新しい取り組みを始めた。

「社会に発信する」という価値

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自転車日本一周する前は、西宮サドベリースクールという学校で3年間広報を担当しながら、同時にNPO法人D×Pという教育団体でも半年間広報をやっていた。

まぁ、「広報をやっている」と書けばなんだか出来そうな人に見えてしまうけれども、全くそんなことはない。むしろ当初は仕事の進め方さえわからなかったし、結果なんてほとんど何も出せていなかった。ただただ、自分の無力さを実感する毎日でした。

でも、そんな状況でも「社会に発信する」ということに関しては誇りを持っていた。みんなが知らないことを自分が掘り起こし、調味料を加えて「面白く・わかりやすく」伝える。価値を顕在化させてシェアすることによって、これまで伝えきれなかった人たちに認知させることができる。新しいコミュニケーションが生まれて、そこには価値が生まれる。

 

情報は、伝える人がいなければ価値を生み出すことが出来ない。自分たちで完結させてしまうこともできるけれども、なお伝えたいと思えば「受け手」を意識して書いていく必要がある。

自分たちで実践することに関してはピカイチという人も、こと「伝える」ということに関しては難しい、という人が結構多い。特にこれまであまり大衆に晒されてこなかった分野では。

旅を通して各地を巡っていても、そのような人に出会うことが多い。発信する目的がなければ別に何もしないけれども、発信したいのに方法がわからない。また発信すれば面白いけど、発信する手段がないーーーなど。

 

だったら、自分が発信してしまえばいいのではないか。僕は、メディアで自分の好きなことを発信するのが大好きだ。そして、地域の面白いことをもっともっと人に伝えていきたいし、面白い場所に出向いてほしい。一緒に面白いことを創りあげていきたい。そう思って、「タズネビトプロジェクト」という新しい取り組みを始めた。

まだ少数の資本しか投下できていないから、吹けば飛ぶような規模でしかない。お金をすぐ生み出せるわけでもないし、現在の所持金もまた吹けば飛ぶ程度だ。若い時の時間は特に貴重で、本当に本当に納得出来るものに投下したほうがいいと思う。

それでもなお、旅の期間を延長してでもこの取り組みを続けたいと思った。自分たちが、旅人がどのような価値を生み出していけるのか。どこまで遠くまで行くことが出来るか。この人生を通して、何を生み出せるのか。

社会に「インパクト」を与える

通信制高校生に対してキャリア教育支援を行っている、NPO法人D×Pの広報インターンとして関わっていた時、手とり足とり基本から教えてくれた上司が「社会にインパクトを与える」という言葉を頻繁に使っていた。

自分自身が発信した情報で、社会にインパクトー衝撃・影響を与える。目の前に課題があったとして、本来なら必要な情報が届かない・情報自体がない相手に対して「価値」を届ける。価値自体を自分が創っていく。

旅人はどのような「インパクト」を与えられるだろうか。8ヶ月間旅をしてきたけれど、全く解は出ない。何か価値を生み出せただろうか。否、今はまだ、解を求めてもがいているだけだ。

www.yusukeyonezawa.com

つい最近、馬と共に暮らす「うまや七福」のことを記事にしたら、元々教育関係の繋がりがあった方が記事を見てくださり、「子どもが馬との暮らしをしてみたいと言っているから」と京都から長野まで来てくれた。

久しぶりの再開を堪能しつつも、「旅人は、どのような価値を生み出せるのだろう」とずっと考え、実践しようとした。結論から言えば、僕に出来ることはほとんどなかったのだけど。

この情報発信は価値があったと言えるだろうか。うまや七福では積極的な情報発信をする段階になかったし、オンラインではなくオフライン上の交流を大事にしていたから、ネット上では発信していなかった。まだまだ改善出来ることはたくさんあるけれど、「少しでも価値を生み出せた」と僕は言いたい。

 

どこにいるのかわからない大衆ではなくて、顔が見える人をイメージして書く。すると、自然と伝わる。新しい情報を伝え、インパクトを与えることが出来るかもしれない。

これからも、旅をしながら「伝える」ということを大切にしていきたいと思う。情報を伝えて「価値」を生み出せた瞬間が、何よりの生きがいだ。

終わりの見えない旅だけれど、「価値」を生み出し続けていく。社会にインパクトを与えていく。自分が変わり、相手も変わり、社会も変わっていく。さて、今日もまた「価値」を生み出していこう。