よねすけ、隣に突撃するってよ。

新しい世界を求めて、いざ突撃せん。

旅を通じて「恩を返すことの出来る人・つながり」が増えることが、何よりも嬉しい。

ふと、旅中にお世話になった人々の顔を浮かべながら思ったこと。

旅人は物質面において非力な存在だから、どうしても旅先で様々な方にお世話になることになる。自転車日本一周中にも様々な方に声をかけて頂いて、食料や飲料、果ては現金や衣食住を提供して頂いた。

「恩を返す」という義務ではなく、純粋にこの人たちに地元のお土産を送りたくなるし、たまには便りも送りたくなる。こうやって「恩を返すことが出来るつながり」が出来ていくことに、凄く喜びを感じるようになった。

思わず便りを送りたくなる。

自転車日本一周をしながら「人」を訪ねていく旅をしているために、この半年間で相当数の人と出会い、様々な形の家庭にお邪魔させて頂いた。

滞在先で過ごしているときは密接な関係になるけれど、どんな関係を築いたとしても旅が終われば、ゆるい繋がりとなる。常に会うこともないだろうし、物理的な距離の問題もあって再開はいつになるかわからない。

でも、もし自分の立場が変わるようなことがあったとき、これまでと違う環境へと移動したとき、ついつい便りを送りたくなる。近況報告をしたくなる。旅先で面白いものを見つけたとき、「この人はこれを送ればどんな顔をするだろう?」と具体的な顔を浮かべながら送りたくなる。こんな関係性って、すごく素敵だと思う。

いつでも帰られる場所。

旅を通して、ありがたいことに「いつでも帰ってきてね」と言って頂ける機会がすごく増えた。これほど嬉しく、またありがたいことはない。

遊ぶ場所に困れば、少し遠出をして訪ねればいい。もし今後の選択に困ったときは、相談出来るかもしれない。またこちらの地域に遊びに来てくれたときは、喜んで案内する。

いつでも帰られる家が全国にいくつかあれば、それだけで死なないなとも思う。関係性の貧困と言われるように、現代では「生活に必要な資金」と同様のレベルで「人との関係性」が重要だと言われる。もし生きるのが難しくなれば、日々のお手伝いをしながら色んな家庭を回っていけばいい。そんな実感を得られるようになった。

 

まだまだ旅を続けていくし、人づてに様々な家庭を訪ねていくので、結局はまた色んな人にお世話になることになるのだろう。

自分にできることはその場でお返しするけれど、全て返すことは出来ない。等価交換では成り立っていない世界。

ただの自己満足だけど、「この人たちに恩を貰ったから、次はこれを送ろう!」と様々な顔が浮かんだら、きっと幸せだろうなぁ。